推拿(tuina)とは中国の病院で行われている漢方(中国薬)や鍼灸と同じく中国伝統医学として確立され、様々な症状に対応しています。

 

 

 

 

 

 

 

中国では推拿科があり、沢山の患者さんが来院しています。

中国伝統医学「推拿(すいな:tuina)」専門の「中国伝統医学 あべの推拿整体院」

 

推拿(tuina)とは中国伝統医学(中医学)の徒手療法で、中国の中薬(漢方)、鍼灸と同じく中医基礎理論と中医診断学を基にアプローチが中薬を使うか、鍼を使うか、手を使うかの違いです。

整骨院や接骨院、リラクゼーション系に行っても楽にならないなら次は中国数千年の歴史から生まれた「推拿(tuina)」です。

ホムページを見て頂いてありがとうございます。

※国際中医按摩推拿医師の新開です。

推拿一筋20年を迎える事が出来ました。

 

当院は中国伝統医学「推拿」専門の「中国伝統医学 あべの推拿整体院」と言います。

当店名に「整体院」と付けているのは日本で「推拿」認識が低いためです。

屋号の『推拿』は中国語の発音記号で「Tuina」と発音します。

日本では聴き慣れないでしょうが、中国では推拿を知らない人はいないでしょう。

推拿とは西洋医師、按摩、マッサージ、日本式整体、指圧、鍼灸、柔道整復師等の行為以外の徒手療法です。

推拿は中医学基礎理論と中医診断学に基づいて経絡や筋肉・関節などに様々な手技を用いて気・血・津液の流れを改善し、慢性的疾患や健康保持増進に効果が期待できます。

 

推拿の良さを改めて考えてみると太古から伝えられて来た技術と中医基礎理論に加え、現代西洋医学も加えられ、器具や薬を使わず、手技のみで生後2週間の新生児から高齢者まで、整形外科系をはじめ、小児科、内科、婦人科と適応範囲の広さが挙げられます。

疾患に対して推拿をする事はもちろん健康保持、予防医学として推拿が出来る事も注目すべき点です。

アメリカでは 補完代替医療 Complementary Alternative Medicine(略:CAM)の一つとして注目を集めています。

 

推拿と整体の違い

推拿は中国(中医学)の徒手療法で、整体は日本の徒手療法です。

 

整体は定まったやり方はなく、人によって理解・解釈は異なり、大正時代に日本に伝わったオステオパシーやカイロプラクティックなどの欧米伝来の手技療法を中心とする整体、日本武術の柔術や骨法などの流派に伝わる手技療法を取り入れた整体、推拿の一部の専門手法を用いた中国式整体、各団体の独自の理論や思想などを加えた整体などが存在し、統一された体系が無いのがポイントです。

 

推拿は中国政府も公式な中医学の医療用語として「推拿」を採用しています。

現在、中国でも按摩と推拿は技法が似ているが用法が全く違い、病院に鍼灸科と並んで「推拿科」があります。

推拿の最大のポイント

① 中国数千年の臨床経験と知恵が詰まった「中医基礎理論」「中医診断学」「解剖医学」「経絡学」「推拿学」などを使っている。

② 日本の手技療法に無い「一指禅推法:いっしぜんすいほう」「滾法:こんほう」を使う。

③ 西洋医学と中医学の融合=中西医結合

これらのポイントを合わせることによって頭痛、偏頭痛、めまい、イライラ、立ちくらみ、肩こり、首の痛み、手の痺れ、五十肩、肩関節痛、背中の痛み、腰痛、坐骨神経痛、膝痛、膝の腫れ、関節痛、こむら返り、手足のしびれ、足のむくみ、足がだるい、顔面神経痛、眼精疲労、鼻づまり、喉の詰まり、顎関節症、美肌、胃痛、お腹の張り、便秘、下痢、生理痛、生理不順、心身症、倦怠感、慢性疲労など外科系から内科系、小児科系と様々な症状様々な症状の改善と健康増進に効果が期待できます。

 

2019年、世界保健機関(WHO)は新たに国際疾病分類(ICD)に伝統医学の標準コード/ICD-11を追加しました。

これはTCM(中国伝統医学:Traditional Chinese Medicine)が登録されるという事で、今まで西洋医学一点張りだった現代医学の中にTCMが加わることになります。

今回、新たに国際疾病分類(ICD)に伝統医学の標準コードを記載するのはTCMであり、TCMと共通の理論と診断学を理解していないと例え漢方専門医でも国際疾病分類標準コード/ICD-11は読み解けないです。

これからの現代科学の発展と共に、TCMと先端医学が直接繋がり合う時代が世界的規模でブームを迎える事になります。

国際疾病分類標準コード/ICD-11に含まれるTCMには「推拿:tuina」も含まれ、日本でも2022年にICD-11の運用が始まります。


公式ホームページはこちらまでURL:http://tcm-tuina.sakura.ne.jp/

推拿とは


中医学推拿の歴史

推拿は古代には「按摩」(霊枢・九鍼論)、「按喬」(素問・異法方宜論)、「喬摩」(霊枢・病伝)などと呼ばれていました。


推拿という名称が最初に用いられたのは、明代(1571年)の「小児推拿秘旨」が最初です。


推拿の源流は按摩ですが、明の時代に推拿と按摩に分かれた事は大きな出来事です。


後に推拿は医学療法としての発展をとげ現在の形になりました。


現在、中国ではいわゆるマッサージ系が「按摩」となり、医療系が「推拿」となっています。 


マッサージ系「按摩」と、医療系「推拿」の違いとして中国が定めている大きな違いは「気持ちが良いまでとするものを按摩とし、疾患を治療する事を主眼とするものを推拿」として分けています。


推拿の専門的なお話 


推拿療法は手を使って皮膚から刺激を通じて、陰陽の調節、経絡疎通、抑鬱開達、気血宣通、活血散瘀、消腫止痛、関節通利、筋骨強壮等、局所および全身の生体機能を調整し病原因素を除去する事を治療の目的としています。


推拿の強刺激は神経や筋肉を興奮させ、軽く緩やかな手技は神経や筋肉を抑制する効果が実験的に証明されていて、推拿療法は群を抜いて適応範囲が広く、多くの疾患をカバーしているため、中国各地の病院の推拿科は外来患者だけでなく、多くの入院患者も受け入れており、整形外科領域の疾患だけでなく、内科系、婦人科系、小児科系などの疾患にも応用されています。


推拿はツボを刺激していますが、現代医学で言う神経や、血管などトリガーポイントに作用をかけている事になり、簡単に言うと西洋医学の名前なのか中医学の名前なのか、表現の違いと思って頂ければいいと思います。


手技手法が違うだけで人体の捉え方は変わらないです。


そして単にツボを取るのではなく、中国医学基礎理論を基に取穴するので非常に効果は高いです。


また、WHO(世界保健機構)が推拿を含む中国医学を認めているのは科学的根拠を基に考えられているからです。